KANSOU



第26章『作戦コード”break your leg!”』【後編】



さて、感想兼粗筋です。
以下、ネタバレや根拠のない考察、妄想も含みますのでご了承ください。



冒頭からチェリーが限界Max!!
血を求めて屋敷を徘徊してる様子。
「血・・・を・・・」「マスター・・・」と震えながら言っているところのチェリーの影が悪魔チックで、あぁやっぱりチェリーも吸血鬼だものね。と再認識。でもやっぱりチェリーに悪魔は似合わないな。
っていうか、このシーンはどこまで本気で我慢の限界なのかお芝居なのかが微妙なところですね。
後々読んでいくと、あぁやっぱりお芝居なのかなとも思うんだけど、となるとこの影の描写もミスリード?
実際のところは、本当に飢血に苦しみつつ作戦実行中といったところでしょうか。

あとね、すんごいびっくりしたレイフロコピー君のえろ顔・・・(笑)
メイラーがたくさんのコピー達を調べてレイフロがいないか捜査中なんだけど、舌を掴む必要があるのか・・・!?
レイフロの舌が割れてるからってそんな調べ方・・・他の方法でいいじゃないの。シャツの前も大きく肌蹴てるからもちろん他も調べてるでしょうけど、最近の間男(笑)メイラーという感覚からすると「おいこらおっさん!」と突っ込みたくなるってもんです。
ちょっと頬染めながら舌掴まれてるコピー君の顔がヤバいってば!!
そして講堂っぽい部屋(前にチェリーがアルにレイフロコレクションを自慢されてた部屋)に集められたコピー君達の話題が「クリストファー様」でもちきりですよ!
それほどみんなチェリーの事が大好きなのか。
そして意外とコピー君達は自我があるんですね。上からお達しだろう検査をあっけなく抜けさせたり「間に合わなかったら私が二回調べられておくよ!」とか、あっさり命令違反をしようとしてたり。
てっきりコピー君達は上からの命令には背けない性質なのかと思ってたけど、実はそんなわけでもなくおちゃめな一面とかもあったりするんですね、前のおもちゃの件とか。そこはやはりアダムのDNAのなせる技なんでしょうか。
で、コピー君達に協力してもらい検査をこっそり抜けたのは・・・マスターでいいんだよね。「クリス」って言いかけてるし。でもコピー君のコードで「「D4」は今〜」とか考えてるのは、コピー君達を個体識別してるってことなのかな。マスターならあり得るけど、すごい。
そしてチェリーの後ろ姿を見つけただけで頬染めてるよ、マスターったら! どんだけチェリーのこと好きなの?!
こちらを振り向いたチェリーは壁に手をつくようにして身体を支えて、顔は青ざめて目にはクマ、冷や汗と唾液まで流してるってのに、 そのチェリーの瞳に映ったマスターは頬染めて・・・って、ちょっとぉ、これ少しは心配するところなんじゃ(笑)。もうそういうのは超越しちゃってるの?! たしかにマスターが血をあげればすぐに元気になるんだろうけど、もうそんなの関係なしに触れ合える距離に近付けたってことが嬉しくて仕方がない風なんだよね、マスターったら!
描写はないけど、きっとこの後あつ〜い抱擁があったに違いないです。えぇもちろん脳内補完しておきましたよ!!

さて、最近のvassa。チェリーはツンをやめた経過が描かれてるから分かるんだけど、マスターもたいがいデレデレになったよね。
前はもっとチェリーに対して冷静だったと思うんだけど。好きは好きなんだけど一歩引いたところもあったし、いつ距離をおいてもいいって覚悟してただろうし。
チェリーのデレを見て絆されたのかしら(笑)。それともバリーの件が片付いたというのも理由にあるのかな。
どちらにしても、最近のマスターはチェリーにでれでれで見ていて恥ずかしいくらいです。いいぞもっとやれ! いえ、やってください。お願いします。



メイラーがコピー君達の検査をしているところにやっとアルフォードの登場ですよ。
居並ぶコピー君達を一瞥して「一目見た限り(レイフロが)まぎれ込んでいる訳ではなさそうだ。」さすが。(あんなに血を吸ってたのに)メイラーには分からなくても、アルには分かるんですねぇ。さすがstk(笑)。
そこに監視室から連絡が入り、モニターに映っているものを見るとそこには・・・・・・
ネクタイを引きちぎられた、レイフロ? コピー君? がチェリーに喰いつかれて絶命、しているのかな。吐血して、目が逝っちゃってるよ! こわいぃぃ!!
血を吸われている方も、吸っているチェリーの方も自失しちゃってて、それでも獲物を離さずに血を吸い続けているチェリー怖い。
それを見てアルは「おしい事を・・・」って言ってるんだけど、それは何に対して? 後の台詞「アダム以外の血も覚えた」事に対して? それとも絶命させてしまったコピーに対して?
で、こんなチェリーはそのうち我に返るから放っておいていいんだって。それよりアダムを探そうと。
この時点で、チェリーに喰われているのはコピー君だって認識なんだね。アルは。一瞥してレイフロかコピーかを見抜くアルがそう言うのならそうなのかと思っちゃうけど、前のシーンを見ているこちらとしては、果たして白目むいてチェリーに喰われているのは誰? って本気で心配なんですけど!


脱線しますが、av○rus読んでない人はこの先注意ですよー。今回はたぶん原作者様も意識して曖昧に描いてるし。私もあまり端折らずに思いきりネタばれしてるので、この粗筋感想を読むと未読の方はvassaを読んだ時にドキドキ感が楽しめなくなると思います。お気を付けくださいね!

さて続き。アルフォードの手下が何かに気付いたようで、身振りで棚を指しています。
『この中にアダムが隠れている』と言ってるんですね。そこでコウモリになって逃げられないように用意周到にネットを張って棚を開けると、そこにはコピー君がテープ(?)に縛られて閉じ込められていました。インナー姿ってことは、この子から服を奪って逃亡したってことなんでしょうか。それを見て驚いた顔をアル、ダッシュしたよ。義足(?)すごい事になってる(笑)。
ダッシュしてチェリーのもとへ駆けつけたアルフォード。チェリーは暗い廊下を獲物を抱え引きづりながらあちらに向かい歩いています。ズル・・・、ズル・・・と血痕を落としながら。今回はなんかホラーチックだな。
抱えられた獲物をよく見ると顎にうすく髭が生えてるわけですよ・・・! いやぁぁぁぁ!! マスタァ―――(泣)!!
それを見たアルは痛恨の表情。うしろからチェリーに向かって声を掛けます「・・・父親を食い殺した気分はどうだ・・・?」 この状況でそれを言うか?!

背後からアルに声を掛けられて、力尽きたように膝をつくチェリーが痛ましい・・・!
息を乱して涙を流しながら、動かないレイフロを抱き締めて言葉も出ないチェリーに、アルが慰めの言葉を掛けてますよ。あのアルが!!
このアルの焦りよう、チェリーの事気に掛けてるんだなぁ。それがどういった種類の感情かは分からないけど。
でもそんなアルの言葉が届いているのか、チェリーは涙を流しながら歯を食いしばってレイフロを抱き締めて額に、頬に、眉間にと唇を落とします。ひえぇぇぇ!なんという胸熱!! このチェリーのキスシーンの3コマだけで動悸がして私息をするのも苦しいんですが、気がついちゃいました。
よく見ると真ん中のコマ、レイフロの頬にキスしてるのクリムトの『The Kiss』にそっくり!! これはどういうことなの?! オマージュなの?! はぅぅぅぅぅ!!!! クリムト好きなるをいとしては、この相似に気付いて更に息も絶え絶えに。作者様はどうしてこうも私の弱点を突いてくるのか。マジで萌え殺そうとしているとしか思えない(笑)。
深呼吸でもしましょうか(私が)。ひーふー・・・。
「お別れの時間です…」が「死んだ」レイフロへの声掛けのようにも聞こえるんですが、そこで絶命したと思っていたレイフロの手が持ち上がって、チャーリーの首に掛って、目を合わせた二人の表情が・・・これまたすごくイイですよね!
穏やかなんだけど、お互いの気持ちが全部こめられていて、筆舌に尽くしがたい! 涙腺崩壊物です!
「…またすぐに会える。」「クリス。」そう言って今度はレイフロからチェリーにキス。この時すでに「脱出」の準備なのかレイフロの体が浮いているように見えるんですよね。チェリーが抱きあげてるのかな?
もう離れなきゃいけないのに、お互いから手を離すのを惜しんでいるように見える手の位置とか切ない。と思っていると次の瞬間にはレイフロは無数のコウモリになって通気孔から脱出。あー、今回はマスターのみの脱出なんだぁ。と萌え疲れた脳で一息。ふう。さすがに二人同時に脱出は無理でしたか。
コウモリたちが屋敷の上空を飛んで行くのを、コピー君達、レイモンド、チェリーがそれぞれの位置から笑顔で見上げているのがクライマックスの余韻を感じさせますね。でも、コピー君達もこんなにレイフロの脱出を喜ぶんだなぁ。ちょっと意外。この辺は多少レイモンドと交流があって事情を知ってた面々なんでしょうか。
最後に飛んでるコウモリが変化してレイフロの顔部分だけ復元して、見上げるチェリーと微笑み合うシーンも印象的ですね。この時の頬染めて微笑むチェリー、今まで見たことないくらいイイ表情してるなぁ。可愛いなぁ。かわいい。かわいい・・・(3度言った)。

予想通り、この後チェリーは後ろ手に縛られてボコられて(うぅ)アルフォードの前に転がされてしまいました。アルもいつもの高慢チックに戻ってますね。あとレイモンドの着替えくらいさせてくれてもいいんじゃないかな(笑)。
脱出の種明かしは飛ばすとして。
縛られて転がされてる状態でもメイラーに噛みつくチェリーが素敵。
「バカはどちらだメイラー。」とか、「この私が貴様の(マスターの血を吸う)行為を許すとでも?!」とか、チェリーにしては汚い言葉を吐いたり。これ完全に「私のマスターに手を出しやがって」発言ですね。いやん素敵!! 転がされてても強気に出てるそこに痺れる憧れる!
でも当然アルもご立腹なわけで。チェリーの行為を許さないそうですよ。そうだろうね。あんなに気に掛けて動揺させられて裏切られたわけだものね。何気にチェリーの心は手を入れられると思ってたのかもしれないな。兄弟仲良くじゃないけど、同類で気持ちを共有できると思ってたのかも。考えが甘かったとはいえ、そこを裏切られて殺意が沸くのも仕方ないかぁ・・・ってその注射で何をするつもりなんでしょう?!

マスター早く助けに来て!!!!!

というわけで今回はここまで〜。
なんだか今回は萌え狂ってたせいでいつも以上に誤字が多いかも。文章も支離滅裂、ゴメンナサイ。気づいてもスルーしてくださると助かります・・・。



2011.08







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